クルーゾン症候群(小児)

小児慢性特定疾病:診断方法・該当事業における対象基準

診断方法

I.主要臨床症状

  1. 両側冠状縫合癒合
  2. 両側人字縫合癒合
  3. 矢状縫合癒合
  4. 尖頭蓋
  5. 眼球突出

II.重要な検査所見

  1. 上顎骨低形成
  2. 鉤鼻
  3. 後鼻孔・上気道狭窄
  4. 遺伝子異常

III.その他の所見

  • 水頭症、脳形成異常、発達遅滞を伴うことがある。
  • 小脳扁桃下垂を合併することが多い。
  • 狭頭症。
  • 頭蓋顔面異常が主症状であり、指・趾形成異常は伴わない。

Ⅳ.診断基準

特徴的な頭蓋変形と合指(趾)症の合併で診断される。早期癒合縫合線の評価には頭部単純X 線撮影、CTが必要である。

該当事業における対象基準

 運動障害、知的障害、意識障害、自閉傾向、行動障害(自傷行為又は多動)、けいれん発作、皮膚所見(疾病に特徴的で、治療を要するものをいう。)、呼吸異常、体温調節異常、温痛覚低下、骨折又は脱臼のうち1 つ以上の症状が続く場合


引用:
「症候性頭蓋縫合早期癒合症(クルーゾン / アペール / ファイファー / アントレー・ビクスラー症候群)に対する治療指針の作成および新規治療法の開発に関する研究」
   (研究代表者 神奈川県立こども医療センター形成外科 部長 小林眞司)

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