コステロ症候群(小児)

小児慢性特定疾病:診断方法・該当事業における対象基準

診断方法

 原因遺伝子(HRAS 遺伝子等)に変異を認めればコステロ症候群と診断が確定する。変異を認めない場合もあり、下記の症状があれば臨床診断される。

主要臨床症状

  1. 相対的大頭症、カールした毛髪を含む特徴的な顔貌
  2. 出生後の哺乳障害・低身長
  3. 手掌・足底の深い皺
  4. 肥大型心筋症、肺動脈狭窄、不整脈などの心疾患
  5. 精神発達遅滞

該当事業における対象基準

  • 症状として、けいれん発作、意識障害、体温調節異常、骨折又は脱臼のうち1つ以上続く場合
  • 治療で強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、抗血小板薬、抗凝固薬、末梢血管拡張薬又はβ遮断薬のうち1つ以上が投与されている場合
  • 治療で呼吸管理(人工呼吸器、気管切開術後、経鼻エアウェイ等の処置を必要とするものをいう)、酸素療法又は胃管、胃瘻、中心静脈栄養等による栄養のうち1つ以上を行う場合
  • 腫瘍を合併し、組織と部位が明確に診断されている場合であること。ただし、治療から5年を経過した場合は対象としないが、再発などが認められた場合は、再度対象とする。

 以上のいずれかを満たす場合

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