9q34 欠失症候群(成人)

指定難病:診断基準・重症度分類

※「先天異常症候群」の一疾患として指定難病に認定されている(18 頁参照)

診断基準

Definite を対象とする

A.主症状

  1. 小頭症又は短頭症を伴う重度の知的障害(特に言語発達の遅れ)
  2. 成長障害

B.遺伝学的検査

  1. 9 番染色体q34 に欠失を認める
  2. EHMT1 遺伝子異常を認める

〈診断のカテゴリー〉

Definite:
(1)Aの2項目+Bの1を満たすもの
(2)Aの2項目+Bの2を満たすもの


重症度分類

1)~4)のいずれかを満たす場合を対象とする。

  1. ① modified Rankin Scale(mRS)、日本脳卒中学会による②食事・栄養③呼吸のそれぞれの評価スケールを用いて、いずれかが3以上を対象とする。
  2. 難治性てんかんの場合:主な抗てんかん薬2 ~ 3 種類以上の多剤併用で、かつ十分量で、2 年以上治療しても、発作が1 年以上抑制されず日常生活に支障をきたす状態。(日本神経学会による)
  3. 先天性心疾患があり、薬物治療・手術によってもNYHA 分類でⅡ度以上に該当する場合。
  4. 腎疾患を認め、CKD 重症度分類ヒートマップが赤の部分の場合